アラカン母が娘に残したい日々のこと

アラカン主婦 仕事も家事もそれなりに・・・早くリタイヤ生活を楽しみたいよ~

母の認知症 その1

今日は、母を歯医者へ連れて行き、その後夜までは叔母の家(母の実家)に預けて

私はちょっとだけ仕事、そして自家の夕飯をして 夜には母を迎えて実家に戻る。

という予定。

 

明日はデイサービスに通う日なので、そのまま叔母の家に置いておくこともできないので迎えにいくというわけです。

 

こうやって実家と自家の往復をする私、叔母の家と実家を往復する母と叔母 そして時々妹というメンバーでのサポートしながらの生活です。

 

叔母が、母の実の妹であるがこそ出来る形です。

 

そしてその母の認知症・・・

 

診断は、アルツハイマー認知症レビー小体型認知症の混合タイプと言われています。物忘れが、怪しいな〜と思い始めてから数年、特に昨年からおかしなことをいうな〜と感じていました。

 

今確認したことを、またすぐに確認する

どこに物があるのか、探せなくなってしまう

自分のしまったものがわからない、など・・で

一番、あらら〜〜と思ったのが、親戚のお葬式にいってたとき「今日誰の葬式だった?」と聞いたことでした。

 

そしてその前にも、車の運転が怪しくなってきて、自分で車を降りられない(意味わかりますか?どのレバーをさわればロック解除できるのか車内でわからなくなり、パニックになり電話してきたり)、ブレーキとアクセルを間違えたけど 誰もいない状態の道路で無事事故もなく正気にもどれたのでよかったこともありました。

 

そして何より、「ちょっと来て欲しい」と些細なことでの呼び出しも増えて来て、そろそろ一人暮らしについて考えなきゃいけないかな〜と思ってたころでした。

 

いつもは昼間や早朝にかかってくる電話が、早朝も早朝4時ごろかかってきました。

半分パニック状態になってるみたいで「なんか、私おかしい」「どうにかなりそう」「助けて〜」という内容でした。

 

その日は、午後に仕事があったので その仕事を終えてから様子を見に行こうかと思いましたが、それまでの時間も長いので 結局そのまま車を走らせて様子を見に行くと・・・電話で落ち着いたのか 寝て降りました・・・。

 

それで、やはり1人で夜を過ごさせるのも心配だし、夜中や早朝にかかってくるくらいなら、泊まりにいったほうがマシだよね。と私が泊まりに行くことに・・

ちょうど3人の子供たちも皆出ている(長男がその事件のひと月まえに家を出たところでした)

 

その数ヶ月前に、病院に行ってたんだけど、軽度認知障害というだけで 薬も必要ないと言われてたので、なんだかなんとも言えない気持ちになりました。

 

数ヶ月で一気に進んだ感じがしました。同じように母親の認知症を抱えている友人に言わせると「うちの数年を、フロ子んとこは数ヶ月で歩んでるね〜」なんて状態。

 

特に、物忘れがはげしくなっています。

 

生活で困るのは、何をどこにしまったのかわからなくなること

捨てようと思ってた食品を また冷凍庫に入れてしまうこと

燃えるゴミ、プラスチックゴミの分別が怪しくなること。

シャンプー、リンスが わからなくてお風呂場で聞くから教えて 戻ると また風呂場で呼んでいる・・・そして同じ質問(苦笑)

空想の作り話がはじまる(物がなくなったのは 誰かが盗ったという話)私や叔母が犯人にされること多々あり。

 

そんなふう困りごととも言えるような言えないようなことの積み重ねです。

 

確かに、何言ってるの?ということもありますが

不思議と腹は立たないものなのです。(私の場合は)

「本当に腹が立つんだよね〜」という友人の話も聞きますが・・・

 

母はとても厳しい人でしたし、あまり褒められた記憶もありません。どちらかというと感情をあまりださないところもあったように思います。感情を出さないというか、怒るという感情はよく見たけど、笑顔で笑っているというのが記憶に少ないのです。

 

そんな母が、認知症になってから なんとなく自由に感情を出しているように感じられて、とても人間らしさを感じるのです。

 

嫌なときは、本当に嫌そうに

そして嬉しいときは嬉しそうに

悲しいときは悲しいと、素直に感情を表現するのが なんだかかわいらしく見えてくるのです。

 

確かに、さっき言ったじゃないということ

あなたが言ったから こうしたのに、ということ

今日の昼ごはん どこで何を食べたのかさえも、今したことすら覚えてないということもあります。それでも、それは認知症がさせていること 認知症だとわかっている人に聞く方が問題だよね、と・・

そして、当の母は その瞬間、瞬間で生きているんだな〜と思うのです。

それはある意味幸せなことなのかも とさえ思えて来ます。

 

人は過去に苦しんだり、未来に不安をもったりするのだけど「今を生きる」に徹しているよな、と思うのです。

 

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